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おちょこ一ぱい百円

おちょこ一ぱい百円
ミニチュア農園で思い出したが、下宿部屋の床の間とは所変わって、衆人環視の上野の美術館の真っ只中にミニチュア食堂というのを開業した人がいる。これは中野夏之さんという画家である。時は一九六三年三月、場所は上野美術館読売アンデパンダン展(最終回)会場。どういうお店か、ここの当人の証言があるので聞いてみよう。「中西 (前略)…で、その『ミニチュア食堂』というのはどういうのかといいますと、おもちゃの食器を買ってきまして、その食器にカレーライスを盛る、あるいは、おにぎり、みそしる、魚のフライ、目玉焼きなどをつくって町で販売されている値段と同じ値段ですね。ですからおちょこ一ぱい百円、四センチぐらいの大きさのわかさぎの魚フライが百五十円、目玉焼が七十円、というメニューを作ってアンデパンダン展の会場で売りました。 杉本(弁護人) そのカレーライスとか目玉焼というのもおもちゃですか。 中西 それは本物です。目玉焼はうずらのたまごであり、小さな魚はわかさぎであるということです。それから、いかの場合はほたるいかとか、ことさら小さなものを集めたように記憶しています。それでバックグランドミュージックは刀根康尚が作曲しまして、それは、そしゃくしている音、料理しているときの音をテープにとって、それを増幅器にかけて、せいいっぱい拡大しました。」


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2008年05月14日 02:07に投稿されたエントリーのページです。

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